セロトニンの過剰分泌は何が危険?
セロトニン過剰分泌の原因として多いのは、処方された量を超えて服用してしまう癖が有る方や、気付かない内に処方された他の薬との相性が悪い事が原因である事が多く、「セロトニン中毒」と呼ばれる場合も有ります。
症状についても様々で、主に自律神経系に異常が出てしまいます。
偏頭痛持ちの方は過剰分泌の疑いも
特に精神系の病歴が無い方であっても、急激であったり慢性的なストレスを受けてしまうと、脳はセロトニンを大量に分泌する事によって、ドーパミンやノルアドレナリンの分泌量を抑えます。
この時にセロトニンが過剰分泌された状態になり、血管が収縮し、偏頭痛が起きてしまう場合が有ります。
これは、セロトニンが不足した状態によって起きてしまう事ですので、普段の食事を少しだけ意識する事によって簡単に回避する事が可能です。
何故、セロトニンが過剰に分泌されてしまうのか
原因として一番大きいのは、セロトニンの分泌に関係する薬が何らかが原因で身体に合わなくなってしまった場合と、飲み忘れ等が原因で用法や容量を超えて服用してしまった場合に起きてしまう事が多いです。
また、自分でも気が付かない内に相性の悪い薬やサプリメントを服用してしまった場合も考えられます。
過剰分泌させてしまい易い薬
◯ 選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)
もちろん、過剰摂取も危険ですが、
「デキストロメトルファン」
「モノアミン酸化酵素阻害薬(MAO阻害薬」
「トリプタン系薬剤」
「フルポキサミン」
「パロキセチン」
「セントラリン」
との並行した服用もセロトニンの過剰分泌を促してしまう可能性が有ります。
◯ セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)
「トリプタン系薬剤」との並行した服用によってセロトニン分泌に異常が出てしまう場合が有ります。
◯ 三環系抗うつ薬
「クロミプラミン」
「イミプラミン」
「アミトリプチリン」
場合によっては薬との相性の悪いサプリメント
◯ 西洋オトギリソウ
◯ 5−ヒドロキシリトリプトファン(5−HTP)
◯ トリプトファン
ここで注意して頂きたいのは、現在上記のような薬を処方されている方が食事やサプリメントでトリプトファンを摂るだけでセロトニンが過剰分泌する事は殆ど無いと言う事です。
用法や容量を守らずに過剰に服用してしまった場合にのみ起きてしまう場合が有ると言う程度です。
トリプトファンは常識の範囲内の摂取量であれば必要量以上は老廃物と一緒に体外に排出されます。
西洋オトギリソウは注意が必要
西洋オトギリソウは別名「セントジョーンズワート」と呼ばれていますが、セロトニン系の薬とは特に相性が悪いと有名です。
現在はネット等で簡単に手に入る事も有り、服用される場合は、担当の医師に必ず相談するようにして下さいね。
過剰分泌による自覚症状について
◯ 嘔吐感
◯ 異常な発熱
◯ 血圧の異常
◯ 自覚症状の無い急激なストレス
◯ 脈拍の異常
◯ 軟便や下痢等の便通の異常
◯ 振戦のような痙攣
◯ 関節の硬直
◯ ビクビクとした筋肉の震え
◯ 筋肉の反発
もし宜しければ、「セロトニン生成に必要な成分が多い食品について」の記事もご覧頂けると幸いです。