低血糖が原因で振戦が起きるのは何故?
低血糖の症状には様々な物が有り、体質や健康状態等によって大きく異る場合が有ります。
振戦が起きてしまう場合、「交感神経刺激症状」である可能性が高く危険ですので、医師から指示されている量のブドウ糖を摂取するか、急速点滴するようにして下さい。
また、振戦が起きた場合にブドウ糖の摂取量が分からない場合は10gが望ましいと言われています。
◯ 低血糖のサインについて
● 作業能力の低下や意識的な障害
● イライラする場合や興奮等、精神的に不安定になる
● 頭痛や知覚の異常
● 倦怠感や空腹感
● 通常とは異なる汗
● 振戦や痙攣
交感神経刺激症状によって引き起こされる振戦について
振戦のような震えや動悸、冷や汗等の自覚症状が出てしまう場合、このまま放置してしまうと危険だと言うある種のシグナルですので、あまり過敏にならずに冷静にブドウ糖を摂取する事が大切です。
ですが、この状態を放置してしまった場合、中枢神経系の機能が低下してしまう危険性も有りますので注意して下さい。
◯ 振戦が引き起こされる仕組み
血糖値が低下してしまうと、インスリンと呼ばれる血中のブドウ糖を減少させる働きの有るホルモンの量が減少してしまいます。
身体が健康的な状態である場合は、同時に血液中のブドウ糖の量を増加させる事によって、正常値に戻そうとします。
ですが、低血糖の場合は、この時に自分の身体では血中のブドウ糖量を正常値に戻せなくなってしまいます。
この時に振戦のような手の震えや動悸、冷や汗等の危険信号が出て知らせてくれます。
一般的な低血糖であれば、比較的どんな人でも悩む可能性が有ります。
ですが、糖尿病で悩まれている場合やご家族様が悩まれている場合は、振戦などのシグナルを敏感に察知しなくてはなりません。
糖尿病で悩まれている方は危険です
もしも放置してしまった場合、低血糖が原因で血液中のブドウ糖バランスが崩れ、高血圧を引き起こしてしまう場合や、悪化してしまう場合が有ります。
そして、「知覚神経の異常」「自律神経の異常」「網膜の異常」「腎臓の異常」が起こりやすく、合併症を引き起こしてしまう可能性が有るからです。
脳梗塞が原因での振戦については「脳梗塞が原因で振戦は起きるのか?」の記事を参考にして頂けると幸いです。